会社概要

ごあいさつ

 

 ごあいさつ

 



 

テキスト ボックス: ワイコフ科学株式会社
代表取締役 社長
(兼)
富士計測システム株式会社
代表取締役 社長
     明 善 裕

 

 

 

 

テキスト ボックス: ワイコフ科学株式会社
取締役
(兼)
独立行政法人理化学研究所
研究プライオリティ会議
上席研究政策企画員
     武 内 一 夫

 

 

 

 

 

 

理化学研究所 ナノ物質工学研究室での気相中ナノ粒子測定装置DMA(Differential Mobility Analyzer)開発に携わったご縁により、平成20年2月 代表取締役社長に就任いたしました

 

従来のDMAでは、測定時の感度および安定性が悪く、低圧環境での測定ができない等リアルタイム測定が困難であった問題点を解決すべく、平成12年より改良に取り組み、低圧環境で応答速度が速く 高精度で 安定性の良いDMAの開発を実現し、かつ、より小さな粒子(1ナノメートル)の測定を可能としました

 

100nm〜1nmサイズの粒子を計測することのできるDMAを持っているのは、唯一 ワイコフ科学 だけです

 

ワイコフ科学の持つ技術をビジネスにつなげていく、これが私の使命だと考えております

 

昨今のナノテクノロジー産業の進展で、ナノレベルでの製造・品質評価等が益々重要となり、また、大気中に浮遊するナノ粒子が人体に影響を及ぼす危険性も指摘されております

ナノテクがさらに進展し、新産業を生み出す過程で不可欠なナノスケール測定に、当社の高性能DMAが活用されることを大いに期待しております

お客様のニーズに合わせたカスタムメイドを強みとし、大気環境、エネルギー、医療、半導体、精密機器、自動車関連など、あらゆる分野の様々なシーンで当社のDMAがお役に立てると自負しております

 

今までエンジン開発現場で培ってきた計測制御分野での技術・ビジネスモデルを応用し、私たちの装置を喜んで活用していただくために、世界情勢を見据え、益々ものづくりに磨きをかけ、私たち自身を成長させ、結果 お客様の産業推進につなげていきたい と考えております

 

理化学研究所の成果普及を目的とした理研ベンチャー企業として、平成20年に理研ベンチャーの再認定を受け、平成23年5月より川越市に居を移し、事業を行っております

 

これからも、ワイコフ科学株式会社を 宜しくお願い申し上げます

 

 

 

大正6年に財界と皇室の出資によって、財団法人理化学研究所は設立されました。第三代目の理事長であった大河内正敏は、主として基礎研究を行う理化学研究所の経済基盤を確立するため、基礎研究から出た成果を次々と企業化し、研究費の捻出を、自ら作り上げた企業グループ(理研コンツェルン)に求めました。

 敗戦によって、理研コンツェルンは解体されましたが、1998年になって当時の理事長であった有馬朗人(元東京大学総長、後の文部大臣)は、かつて理研の基礎研究の成果が理研産業団によって実用化された歴史を踏まえて、新しく理研ベンチャー制度を創設しました。
この制度は、理研の基礎研究の成果を社会へ還元することを目的とし、理研の研究者がベンチャー会社を興し、理研と兼業しながら、自らの特許、ノウハウを利用して、製品を製造販売することを認める制度で、我が国では画期的なものです。この呼びかけに応じた研究者は、私を含めわずか7名でしたが、現在、理研ベンチャーとして認定された企業数はこの2倍以上です。さて、このとき理研ベンチャーとなったワイコフ興業 (武内俊夫代表取締役社長)は、その後、理研の特許に基づき、気相中ナノ粒子測定装置DMA(Differential Mobility Analyzer)を製造販売し、国内唯一の高性能DMAメーカーとして知られるようになって参りました。

 20032月に、新事業創立促進法が制定されたのを期に、ワイコフ興業鰍フ科学事業本部を分離独立させ、新会社ワイコフ科学株式会社を62日に設立し、DMAの製造販売の権利をワイコフ興業から譲り受けました。ちなみに、ワイコフという名は、米国ニュージャージー州の小さな町に由来します。私の父(武内俊夫)がある商社の米国支店長をしていた時に住んだ町です。このころ、私も東京大学の教養学部を修了後休学して、レンスレア工科大学の3年に編入し、1969年に卒業したので、ワイコフはニュージャージーの実家のあった懐かしい町の名です。アメリカのベンチャースピリットを忘れないために、この名を新会社にも継承しています。

 さて、日本の産業基盤の低下が問題とされる昨今ですが、資源の無い我が国では、人を育て基礎研究を育み、その上に応用研究、新産業を発展させるしか路はありません。微力ながら、理研ベンチャーワイコフ科学鰍ヘ、基礎研究から出発した応用研究こそ、日本独自の技術を育てる路だということを実証したいと考えております。まだ、よちよち歩きの会社ではありますが、ナノテクノロジーや自動車排ガス中のナノ粒子計測などの応用分野もどんどん広がっておりますので、何とかご期待に応えたいと思います。
今後とも、ご愛顧ご支援のほどお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

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